版画の種類

2024.08.19

コラム


 

凸版画

 凸版は、私たち日本人が目にすることが多い技法です。木版画は、この凸版の代表的なものとして知られています。彫っていない部分にインクをのせ、木版画を摺る際に用いられるバレンという道具で圧をかけて摺り出す技法です。

 木版画の他にも、リノカットやコラグラフ、芋版なども凸版の一つとして挙げられます。

 


凹版画

 凹版は、凸版と対になっている技法です。銅版画が代表的なものとして知られています。彫った部分にインクを摺り込み、プレス機を使って圧をかけ、彫った部分のインクを紙に写す技法です。
 凹版画に分類される版画には、ドライポイントやアクアチント、エングレーヴィングなどがあります。


 



平版画

 平版は水と油の反発作用を利用して油性のインクがのる部分とのらない部分を作り、のる部分のインクだけを紙に写す技法です。
 リトグラフ(石版画)が代表的なものとして知られています。オフセットやコロタイプなども平版の一種です。


 



孔版画

 孔版は、図版をくりぬいた型紙や絹の織り目など版の穴を作り、そこにインクを落として紙に写す技法です。

 凸版、凹版、平版よりも歴史が浅い技法と言われています。シルクスクリーンやステンシル、謄写版なども孔版の一つとして挙げられます。



 版画にはそれぞれ異なる特徴があるので、その違いを見て楽しむことができます。版画に興味のある方は、好きな版画を購入して自宅に飾ってみませんか?絵画販売している専門店に足を運ぶ時間がないという方は、ぜひ通信販売をご利用ください。

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