リトグラフ(石版画)を楽しもう

2024.08.30

コラム


 18世紀にドイツ人のアロイス・ゼネフェルダーがリトグラフ技法を発見し、石版画としてリトグラフは大きく発展しました。当時は写真技術がなかったこともあり、ポスターなどの商業的な目的から巨匠たちの芸術作品まで、幅広く利用されていたのです。こちらではリトグラフの魅力についてご紹介いたします。




オリジナルリトグラフとは

 作家自身が制作目的で自刻(製版)したもの、作家が完成したリトグラフを1枚1枚容認したものがオリジナルリトグラフです。また、作家が限定番号(エディションナンバー)を自筆署名したもの、限定部数を刷り終わった原版を廃版したものも含まれます。
 リトグラフの技法はとても時間がかかるため、300枚程度のエディションナンバーが限界です。オフセット印刷やコピーワークなど、オリジナルリトグラフではない場合もあるため、注意が必要です。



代表的な作家

 リトグラフの時代と呼ばれた19世紀から多くの作家がリトグラフを使って創作活動を行っています。主にクラシックなフランス版画として使われ、ミュシャ、ミロ、ビュッフェ、シャガールなどが有名です。また、フランシスコ・デ・ゴヤの「ボルドーの闘牛」、パブロ・ピカソの「黒い水差しと頭蓋骨」もリトグラフ技法を使った作品です。ポール・アイズピリ、ジャン・ピエール・カシニョールなども、リトグラフによる作品を数多く残しています。




名画を飾る

 有名な作家の名画は、美術館でしか見ることができません。そのため、リトグラフによる名画の複製画をインテリアとして飾る方も少なくありません。例えば人気作品としてフィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」、グスタフ・クリムト「接吻」、クロード・モネ「睡蓮」、フランソワ・ミレー「落穂拾い」など、このような名画はリトグラフによる複製画で比較的リーズナブルな価格で手に入れることができます。お部屋に飾ることで、贅沢で豊かな空間を演出することができます。



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